家づくりは一回で成功しない（１３）

2017.6.3

家づくり痛恨失敗談の２回目。

それは実家を立て直したときのこと。

ちょうど隣も家を建て始めた。建て売り物件でどなたが住むかは知るよしもなかった。しかし、どういうわけか意識をしてしまった。張り合うとかというのではなく、自分の家を地べたにどう配置しようということであった。我が家は父母の家であったので当然平屋。

隣の日照はあまり関係はなかったのだが、我が家を北側いっぱいいっぱいに建てるとそれなりに日当たりは悪くなるわけで、今流行りの忖度をしてしまった。

普通、駐車場は南側に建て、家を北側いっぱいに寄せ、日当たりを確保するのが通例。

馬鹿な私はそこを自己満足な忖度し、北側に駐車場、南に少し家を寄せて建てた。当然、北側の隣家は日当たりはよくなった。

別にそこでお礼を言ってもらおうとも思わなかったが、そこの隣家は、そんな私の忖度も知らずに悠々と生活している。

隣もいろいろと家の事情があるようで、奥様はどなたかと駆け落ち同然にいなくなってしまい、今は旦那と子ども人の生活となった。そんな事情もあるのか、ないのかは知らないが、顔を合わせても挨拶も交わしていただけないような隣人となったため、余計に自分の気持ちの中では馬鹿なことをしたと思わずにはいられないこととなった。

私のこの2つの失敗から、違法建築なら話は別だが、遵法での建築であるなら、それ以上に隣家に深慮、遠慮は不要だということだ。

自分ながら何とも恥ずかしい話だ。

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