家づくりは一回では成功しない(9) [我が家]
2017.5.14
備付家具という考え方。
私はこれで2回間違った。経験を生かせず、2回ミスをした。
それは初めて家の設計をしたとき。2回目が今回のリフォームのとき。
1回目はベッドを備え付けた。2回目は食器棚を備え付けた。
いずれの場合も不都合になった理由は、生活形態が変わったから。これは時とともに自分の生活形態は変わっていくので、当たり前と言えば当たり前で、ミスをするほうが悪いのだが、ついつい2回も備え付けてしまった。
つくった当初は、これで絶対変えることはないだろうという思いで、「絶対」と思い込んでしまっている自分がいた。
学生⇒社会人⇒結婚⇒家族構成増⇒家族構成減⇒単身と大方の人たちは同じレールを進んでいくわけで、それぞれが、それぞれの理由で1階に必要になり、それが2階でなければならなくなり、最後は不要になる。
人生、その流れに興味をそそられる方もいるだろうが、大概、そんなセンチメンタルな気持ちになる余裕もなく進んでいく。それは悲しくもあり、楽しくもあるのだ。
人生という「時」を自分の部屋に備え付けられる(作り付けられる)わけはないけれど、かすかな望みとして、時が止まることをどこかで期待していたのかもしれない。
家具は備え付けることなかれ。
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