久々にいいお医者さんに出会いました。 [生活]
2017.4.27
昨日、肩痛の治療に品川に行ってきた。家内が膝の治療でかれこれ2~3年通っている病院。決して大きくもきれいでもないが、救急搬送にも積極的で表彰状なんかも病院に飾ってあった。
ペインクリニックと漢方と併せ技でやっているようで、私自身も整形、整体、鍼は、この肩痛を直せそうもないので、思い切って行くことにした。
老先生っぽい方で---といっても、最近は私とほとんど同じ年齢か、上だとしてもほんの少し先輩の方になってしまった----とても丁寧に診ていただいた。
そっけない先生に大分慣らされていることもあり、触診もしないだろうと思っていたが
老先生「セーターを脱いでください」
私「はい」
老先生「いや、そのシャツもね」
私「はっ、はい」
老先生「どこが痛むの」
私「肘を先に上に上げると痛みます」
老先生「ここ?」
私「いえ」
老先生「じゃ、ここ?」
私「曲げないと手は痛みなく上がります」
今までの先生は触診もしない。大したことはないという感じで「ロキソン出しておきますから、しばらく様子を診てください」で終わり。
この老先生はちょっと違った。
老先生「そうか、やはり、腱の断絶はないね 断絶したら自分じゃ上げられないからね」
私「そうなんですか」
老先生「筋肉が張りついているような、そんな感じかな」
私「そうですか」
老先生「これに効く漢方が1つだけあるんだ。それを処方してみようか。でも、漢方は効く人と効かない人は半々だからね そうしたら、また別の治療になるけど、時間もかかるよ」
私「直るんだったら、先生、何回でも来ますよ」
老先生「鍼もやったの?」
私「はい。2回ほど」(ホントは1回だけ)
私「でも、お金が高くてやめました」
老先生「幾らよ」
私「1回目で11000円です」
老先生「そりゃ、高い。随分とるね」
と言いながらも、ずっと触診を続け、私の表情を見ながら
老先生「これも痛そうだね」
私「ええ」
老先生「ここもだね」
老先生「ここまで来るのに時間、どのぐらいかかる?随分遠いようだけど」
私「1時間30分ぐらいです」
老先生「じゃ、私のほうがかかるな」
私「先生、どちらから?」
老先生「池袋の先から」
私「そうですか」
老先生「仕事何しているの?」
私「速記が生業です」
老先生「えっ?」
私「会議なんかの議事録をつくるやつです。厚労省の医道審議会とか」
老先生「あれは大変な仕事だね。急がされるようだしね」
それから横になってお腹の周りの触診。
老先生「前の病院でレントゲンの写真もらってくるのできる?」
私「ちょっと、ハードルが高いですね」
老先生「そうだよね。じゃ、もう一回レントゲンとCTと、最近血液検査やった?」
私「やっていません」
老先生「じゃ、健康診断のつもりでやっておこうか」
私「お願いします」
以上で40分ぐらい。3分診療に慣れていた自分としては、久々にお医者様といろいろと話をした。わざわざ時間をかけて来た甲斐があったというもの。気持ちも大分楽になった。
医業とは「気」の「病」を直すこと。
お忘れになっているお医者さんが多いのは、とても残念とつくづく思った一日であった。
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