頑張れよ--新人さんがいびられる訳 [新卒・転職]
2017.4.13
新人さんの話をしていたら、当時の自分のことを思い出した。私は一を聞いたら十には行かずに0.5ぐらいになってしまうほど、鈍臭かったから鈍臭い人間の気持ちはよくわかる。
私は30歳の新人。出勤日の初日。新人研修。上司と建物の前で待ち合わせ入室をするわけだが・・・・。
もちろん、そのときはそんな理由もわからずに、何で上司は、ドアを開け、首だけを突っ込んで、直ぐに出てきたんだろうぐらいにしか思っていなかった。そこはトイレだった。しかも、用を足すわけでもなく。
彼は別のドアを空けた。控室だった。ここで初めて彼は口を開いた。
「ここにカードを入れる。1分以内にね」と彼。それはセコムキーだった。
以降省略。
次の日。同じように私は出社。当然、上司も来ると思い、外で待っていた。
でも、なかなか来ない。30分ほど待ったであろうか。やっと上司登場!
上司「何やってんのよ!」
私「?」
上司「早く入って仕事進めろよ」
私「でも、鍵が・・・」(もちろん、心のつぶやき)
上司「・・・」(かなりお怒りのご様子)
再び、昨日のトイレを開けて首だけ突っ込んだ。そこで初めて、私は気がついた。
(トイレの中に鍵、入れてあったんだ。そんならそう説明しろよ)
後でわかったことだが、ここはある場所(トイレ)にキーを入れておく習慣があった。
以降、私と上司の関係がよくなるわけはなく、関係改善されたのは、彼と同じポストに上がった約5~6年後のこと。
そんな無口の上司の噂は、新人いびりが得意中の得意。教えず、語らず、実行させるという最悪な上司であったらしい。
そのときは当然、思いつきもしなかったけど、その上司に雇われているわけではないので、相手がどんな嫌な顔をしようと、わからないことは聞く、聞く、聞く。どんなに嫌を顔をされようが、無視されようが、聞く、聞く、聞く。そして一日も早くマスターし、その上司より抜きん出る。そのことだけを考えた。
なぜなら、そのとき私は・・・・・・・・・一人の妻と一人の息子の父であったから。
逃げちゃダメダ、逃げちゃだめだ・・・・・・・。
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