我々は情報貧乏 [マネー]
2017.1.15
情報下流難民の意識があるかどうか。
証拠金取引において、我々は情報下流にいることを忘れてはいけない。FRBがどうこう言ったという情報――その情報そのものは既に過去のものになっているということ。自分がその場にいない。しかも言語という壁もある。イエレンがああ言った、こう言ったといえども、それは日本語を咀嚼した人間を通した後、しかも活字にしての結果を我々が見るわけで、決してタイムリーではないし、その結果は、既に為替の乱高下に反映されてしまった後の話になっているということ。
ここで我々素人とプロのトレーダーの最たる違いは、我々は自分の判断によって賽を投げるわけではなく、その結果を見て判断を下すということ。この違いは大きいし、立ち位置として、ベースとして、損切りをするのか、逆張りをするのか、順張りをするのかの判断基準となり、証拠金取引をする上でのアイデンティティーになるような気がする。
かなり理屈っぽいことを言っているが、ここだけは忘れてはいけない。プロの解説人が、昨日の為替の状況を解説をしているが、それはすべて結果論だということ。
僣越ではあるが、それは誰にだって言えることだ。あなたにも、私にもだ。
結果論はたやすく理屈付けができる。
私たちが望むのは、誰にも論破できないような立派な解説書でもなく、多くのテクニカル指標でもない。今まさにエントリーしようとしているときの判断が正しいのか、正しくないのか。それに尽きる。それ以上でもそれ以下でもない。
しかし、それを決断するのは自分自身で、100パーセントの自分しかそこにはいない。
そういう厳しさをもってやるのが、この為替の世界であり、為替の醍醐味かもしれない。
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