若者の年金の話

2016.12.8

よく若者の会話で、「年金を払い込んだって、日本がどうなるかわからないから入っても仕方がない」と言う人たちがいる。だから、国民年金の加入率が低い。確かだ。

しかし、それは逃げ口上のほかの何者でもない。月々１万6000円を払うことが嫌なのだ。自分の手元に残るお金が減るのが困るのだ。それよりも、そのお金を財布に入れて、使ってしまうことのほうが実が多いと思っているのだ。

果たしてそうだろうか。

【年金支払合計】を計算すると・・・ 

１万6000円×12か月＝19万2000円 ・・・・年間支払額

19万2000円×40年間＝７６８万円・・・・・生涯支払金額

【年金受取合計(65歳から75歳まで)】

６万5000円×12か月＝78万円・・・・・・・年間受取額

78万円×10年間＝780万円・・・・・・・・10年間受取額

つまり、40年間コツコツ年金を払っていれば、10年間で元はとれ、それ以降は支払った以上に自分の口座に入金(6万5000円/月)されるというありがたい制度だ。

今の平均寿命は80歳を優に超えている。あなたが75歳で死ぬ確率は男性は2.７パーセント、女性が1.2パーセントぐらいなら、この制度を自ら放棄するのは、アホという以外に言葉が見つからない。

しかし、若者にとっては、これは遠い夢の彼方のことであり、今がよければすべて良しなのだ。

今も昔も無年金者悲劇は繰り返されている。

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