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深い心の傷を思い出した [新聞記事]



2016.10.27 

久々に震災のニュースを聞いた。まだまだあの濁流の中に、禍根の渦に巻き込まれたままの方々がいることを忘れはいけないと思い知らされた。



それは大川小学校の裁判だ。新聞記事、それも数行の記事を読んだだけではあったが、あの日の惨劇をまざまざと思い出さずにはいられなかった。

裏山には、駆け足ならほんの一、二分で到達できる距離とのこと。なぜ海に近い三角地点のほうに歩み出したのだろうか。先生たち、とりわけ生徒を束ねる立場の人には、あの海抜地形図が頭に入っていなかったのか。東京、千葉であれだけの揺れを感じたのだ。電車も止まり、多くの人たちが路頭に迷い、ビルや地下通路、ホテル等々で一夜を過ごし、帰宅困難者になったことを思うにつけ、震源地に近い大川小の揺れは小さいわけがない。



山崩れが起こるかもしれないから、小学校は地域避難場所だから、以前の大地震でも津波は来なかったから等々、しかし、広報車も避難を呼びかけ、判断時間もたっぷりとあったのだ。



私たち関東の人間は津波に対しては何の知識も持ち合わせていなかったけれど、東北、とりわけ岩手、福島の海沿いの方々は避難訓練を多くされていた。

大川小の先生方は、防災の最先端の知識共有は欠かすべきではなく、それにより生徒はもちろんのこと、先生方の命が明日につながったはずだ。


5年経った今でさえ、被災者の方々に思いを寄せることに何の違和感もない。自分たちの心の奥に刻み込まれた忘れることのできない出来事は、きっと日本人のアイディンティティになるかもしれない。それは「誇り」のような、変な気持ちが沸き起こるってくるのは、私だけかもしれない。

 




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