甘美の世界 [生活]
決して自慢話ではないので、そのつもりで聞いてください。
私、あるとき首相官邸におりました。
そう仕事です。
何度か、何年か、仕事で入っておりました。
でも、公務員ではありません。民間人です。
セキュリティはすごく厳しくて、入り口を通るまでは、警官にジロジロ見られたり、「ちょっと」と呼び止められたりいろいろハードルがあるんですが、あまり書くと怒られるかもしれなし、興味本位で書いてしまって、悪意ある第三者の目に止まってもいけませんから、これ以上は・・・・。
で、いつも滞在は大体3~4時間、当然のことながら生理現象はあるわけです。もちろん、小便のときもあれば、大便のときもありまして、一般人の端くれでも、僣越ながら使わさせていただくわけです。(別にへりくだる必要もないんですが、とりあえず、通りがいいように。)
皆さんはどうなんでしょうか。大便と小便、どう使い分けているんでしょうか。
当然、小便は小便器、大便は大便器。
なのですが、私はいつも大便器。小便のときも大便器、大便のときは(も)大便器。
ということで、これは家での習慣で、家内から厳しく言われておりまして、立ってすると弾ける。壁にかかる。床にかかる。便器にかかる。掃除するのは私なんだから、立ってするんだったら掃除しろというわけで、都度掃除するわけにもなかなかいかないので、じゃ、座るか。ということになったんで、我が家では男性人はみんな座ってやっています。
というわけで、当然のごとく官邸でも、私は座って小便をするわけです。
そこの世界は別に何も変わったところはなく、広過ぎず、狭過ぎず、心地よい空間でありました。
あるとき、不思議なことに小便だと思って座るとだいちゃんが一緒に出てくることになったわけです。
これは座る派の方は多分ご経験はあるかと思うんだけれども、小便だと思って座ってもだいちゃんが出てくることは多々あるんです---女性の方はみんなそうなんでしょうか。
で、当然、ウォシュレットを使ってみようかということになったわけです。いつもは外出中の排便では、ウォシュレットは使いません。何となく汚いような気がしてね。汚物が水と一緒に飛んできたらと思うととっても使う気が起こりません。でも、官邸内のトイレは別物です。そんな気はサラサラ起こさせないほど、扉も、床も壁も照明も、そんな気を起こすことのほうが不遜というもの、という感じで毅然としたトイレでありました。
で、使ってみたところ、それはそれは優れものでありまして、なんとありがたいことか、その噴水の強さといったら、家庭の比ではありません。あの強さの範囲は一般家庭にはない強さだと思いました。段階が多いのです。うちは無段階でしたが、最高域の水圧がちょっと雑。官邸も無段階ですが、最高位の水圧が何ともなめらかなのがびっくりでありました。
TOTOのものではありましたが、一般用では売っているのでしょうか。ほんとに気持ちがよい。皆さんも官邸に出入りできた暁には、是非ご賞味あれ。
しかし、「便所」の表記がないので、ゆめゆめ迷子になられぬように。
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