税金の話(48)

第48回 収益には必ず納税義務が発生します。

これは法律で決められているので仕方ないのですが、
株式の取引のように、一般と特別口座に分かれていれば、自分で特別口座を選択し、手元に残るときには、20％を引かれるという方法のほうがいいと思います。サラリーマンの方と同じで、振り込まれた金額はすべて自分の裁量で処分できる。誰にも文句も言われずにできるということがベストだと思います。

しかし、FXに関しては、課税前の状態で入金されます。
つまり、自分でそこから税額を引いて納税をしなければいけない。

確定申告というやつです。
100万円の利益があると、ここから20％引いて税金を納める。
金額は20万円です。

これって自分から喜んで納めている方って、いるんでしょうか。

というか・・・。

人情として、既得してしまったものに対して愛着というか、「えっ、20万円」、こんなに払うんですか、という思う気持ちのほうのが正直なところでしょう。

それにこれだけではありませんよね。

住民税が別途かかりますし、社会保険料(健康保険証が発行され、3割負担とか、1割負担で病院にかかれる、あれです)を 払わなければいけない。

この住民税と社会保険税という代物がガンでありまして、なんと昨年度の収入に対して課税される厄介者です。つまり、忘れたころにやってくる税金です。

例えば、昨年＋500万として、それに対して翌年3月15日までに確定申告で20％を納める。
そして、そのちょっと後に前年のその収入に対して、住民税と社会保険料を払いなさいと来る。
その年の春に状況がいいといいんですが、マイナス街道まっしぐらのときには、「そんなお金ないぞ」という話になります。これが個人の悲しいところで、計画性と知識が全くないから、とんでもない重税感が襲ってくる。

つまり、計画的に納税分を引いて、別途プールしておかなければいけないということです。

今年もあとわずかです。

もし仮にあなたが1000万円の確定利益があったとします。あくまても最終確定です。
1000万円-200万-該当(住民税と社会保険税)税額＝約750万

つまり、1000万円残高があっても750万ぐらいしか自由裁量はないということです。250万円はどこかにプールしておかなけれどばならないということです。(住民税と社会保険税はおおよそ50万以内)

黙っていればわからないんじゃない???

それはないです。税務署は売り上げに対して、漏れなくきっちりと納税してしもらうことが仕事ですので、それはあり得ません。もし仮に金額が年間1万とか2万であれば、お目溢しというか、漏れてしまうことは当然あるでしょうけれども、
金額が大きければ、税務署員の手柄というか、敏腕であると見られることになりますから。職員さんも頑張ることになると思います。

それにFX の会社からも税務署に上申されます。〇×市の△田×郎氏は、FXによりこれだけの利益が出ていると。

例えば、毎年30万ずつ利益を出し、未納税が続いているとします。税務署が、それに気がつくと、最低でも5年遡りますから150万円という金額になります。それが故意だとすると、重加算税とか、延滞金とか、いろいろととられます。その気苦労というか、罪悪感というか、仕事が手につかなくなりますし、家にも税務職員が来るか、あなたが税務署に赴かなければなりません。いろいろと調べられますから、嫌な気持ちになります。家族にも迷惑がかかりますしね。

マイナンバーになれば、もっと税務署にとっては手間なく把握できるようになりますから、心しておかなければなりません。

やはり、納税をして、社会のために役に立っているんだ。だから、公人の動きには目を光らすぞ。俺の税金を一文たりとも無駄にするなよ。市議会議員に対してだって、もの言う市民になるぞ、という気持ちになってきます。

本当の民主主義が芽生えるかもしれない。

そういう私のところにも、先日、税務調査が入りました。これは全くの知識なしのために、税務職員さん、会計事務所の方にもいろいろと迷惑をかけておりまして、偉そうなことは言えません。

これから毎年、ガッツリと納税と収益の狭間に生きていかなければなりません。

でも、私の目標達成のためには、納税額をできるだけ小さくしたい。そうしないと目標達成の日時がだんだんと遠のいてしまう。

そのために目標を断念をして、安直な方向に行ってしまう－－売り上げたお金は私利私欲のためだけに使う－－最初から自分のお金ですから、どう使ってもいいんですが－－それは自分の目標とすることではない。日本をわが町から変えていく。そんな大それた大風呂敷な計画を忘れてはいけない。

何もしないことは、楽なんですよね。でも、人生の敗北者にはなりたくない。辛いけれども、それを忘れてはいけない。

初心ワスルベカラズです。

次回、話せる範囲内での税務調査の話。

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